マンションの外断熱化!資産価値を劇的に高める外断熱化のメリット
マンションの大規模修繕には2つの目的があることをご存知でしょうか?
1つはマンションの設備や建物の劣化に対して、実務上問題がないようにするための「修繕」、もう1つはマンションの設備や建物の性能を上げる「改良(グレードアップ工事)」です。
今回はこの「グレードアップ工事」としてマンションの外断熱化をするメリットについてご紹介したいと思います。
そもそも「外断熱」とは?
何となく言葉のイメージから「部屋を暖めるイメージがあります」が、そもそも「外断熱」とはなんでしょうか?
外断熱とは躯体(くたい)の外側を断熱材で覆うことです。日本の多くはマンションは断熱材がコンクリートの内側にある「内断熱」ですが、欧米諸国ではオイルショック以降、外断熱が圧倒的な主流になってきています。
ではなぜ、欧米では外断熱が主流なのか?これからの日本でも広く普及していくと思われる外断熱化のメリットについてご紹介します。
マンションの外断熱化で室内の気温が一定に
マンションを覆っているコンクリートは熱を蓄える性質を持っています。外断熱化することで、このコンクリートの性質を最大限に活かせるようになります。
マンションの外側を断熱材で覆ってしまうので、冷暖房を切ってもコンクリートに蓄えれた熱がすぐに逃げません。そのため、冷房であれば冷房の、暖房であれば暖房の効果が外断熱によって長持ちするのです。反対に内断熱の場合、このような効果を得ることは出来ません。
外断熱とは夏暑いという類のものでなく、熱効率の話なのです。マンションでは開口部(窓)と外壁で7割の熱損失があります。これを効率化するのが外断熱です。
外断熱は省エネにつながる
外断熱によって熱効率がよくなり、室内の気温を一定に保てるようになります。冷暖房の効きもよくなるため省エネの効果があります。電気使用量が外断熱によって50%以上削減できたという事例もあります。
実際に国は外断熱化を推進しており、国土交通省には工事費の3分1、もしくは上限を5000万とした助成金も提供しています。
温暖化対策の一面もあり、外断熱は国を挙げてサポートしているのです。
結露防止にも外断熱化で対策できる
結露が発生するメカニズムは部屋の温かい空気と、外の冷たい空気が、まどで冷やされて発生ます。外断熱化すると、躯体が断熱材で守られる、コンクリートが熱を蓄えるため冷えにくい、その結果外の空気で冷やされず結露が防げる、という効果があります。
住居をペアガラスにするとさらに効果的です。
外断熱化するとマンションの資産価値がアップする
耐用年数が大幅にアップする
マンションを外断熱化するとマンションの耐用年数が大幅にアップします。日本のマンションは内断熱が主流です。
外気にされされたコンクリートは、夏の暑さと冬の寒さで膨張・収縮を繰り返します。これがマンションの壁にクラック(ひび割れ)が発生する原因です。
しかしマンションを外断熱化するとこの問題防げます。断熱材がコンクリートを守るため、内断熱と比べてマンションの耐久性が大幅にアップします。
コンクリートの耐用年数は60年と言われますが、外断熱によって140年まで耐用年数が伸びます。マンションの建て替えはできない、けれど築年数も経っている、そのようなマンションにお住まいの方にとって外断熱化は1つの解決策になります。
外断熱化でマンションの外観も綺麗に
マンションの外断熱化は工法上、断熱材をマンションの外壁の上から貼り付けることになります。そのため、外観は必ず新たしくなります。外断熱化そのもののメリットに加え、外観も綺麗で新しくなるため、資産価値向上に寄与します。
大規模修繕の工事を大幅に削減できる
マンションの外断熱化にはそれように費用がかかります。そのため、初期費用は増えますが、
前述の通りマンションの躯体が長持ちするようになるため、その後の工事のメンテナンス期間や工事費を下げることができます。結果としてはマンションの修繕金会計の改善に寄与し、マンションの資産価値が向上します。
なお、マンションの外断熱化に関しては、修繕工事費に対して3分の1(上限5000万)まで保証される助成金が用意されています。大規模修繕と合わせて外断熱化すると、マンションの外断熱化の助成金によって逆に工事費が下がる可能性もあります。
まとめ
欧米では外断熱化は主流であり、古いマンションを外断熱化して長く使っています。マンションの外断熱化には多くのメリットがあり、これから日本でもマンションの外断熱化は広く取り入れらていくはずです。
ただし、一方で外断熱化にはコストが掛かり、管理組合は修繕金が足りないという問題も抱えています。その問題を解決するために国は「助成金」という形のサポートを用意しています。
助成金を利用したマンションの外断熱化はマンションの建替や修繕金不足を解決する手段になりうると私たちは考えています。
・ある程度築年数が経っている、
・マンションの建替はしたいが現実的ではない、
・2回目、3回目の大規模を控えているが修繕積立金に余裕がない、
このような管理組合様は助成金を利用した外断熱化を一度検討してみる価値はあると思います。ご興味がある場合はお気軽にご相談ください。私たちがサポートします。